こんな症状の際に
胃内視鏡検査をお勧めします
胃のバリウム検査で異常を指摘された方
ピロリ菌が「陽性」と判定された方
40歳以上で胃内視鏡検査を受けたことがない方
のどの症状(のどの違和感・つかえ感・飲み込みにくいなど)がある方
食道の症状(胸やけ・胸の違和感・胸の異物感・呑酸など)がある方
胃の症状(胃の痛み・胃の不快感・胃もたれ・膨満感など)がある方
貧血や急激な体重減少がある方
胃内視鏡検査でわかる疾患
食道がん、胃がんなどの悪性腫瘍のほかに逆流性食道炎や胃・十二指腸潰瘍、急性胃炎やピロリ菌感染の有無など幅広い疾患の診断が可能です。
主な病気と症状
- 逆流性食道炎
- 胃酸を含む胃の内容物が、食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態です。加齢や食生活の欧米化、喫煙・飲酒などの生活習慣、肥満が要因となり、近年増加しています。主な症状は、胸やけ、胸の痛み、長く続く咳、のどの違和感などです。
- ピロリ菌感染症
- ピロリ菌は、胃の粘膜に生息する菌で、主に胃や十二指腸の病気の原因となります。幼少期に感染し、一度感染すると、除菌しない限り胃の中に棲みつづけます。
ピロリ菌は、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどを引き起こします。 - 食道がん
- 食道がんは、初期には自覚症状がないことが多く、進行すると食道がしみるような感覚、食事がつかえるような感覚、胸の痛みや体重減少などの症状が出現します。
進行が非常に速い厄介ながんですが、初期の段階で発見することができれば、内視鏡治療で治癒が望めます。よくお酒を飲む人や喫煙習慣のある人は、専門医による定期的な内視鏡検査をおすすめします。 - 胃がん
- 胃がんは、日本人に最も多いがんの一つです。早期の胃がんは、内視鏡治療のみで完治するため、早期発見が大変重要です。しかしながら、胃がんの早期発見は大変難しいため、内視鏡診断に精通した専門医による定期的な内視鏡検査をおすすめします。
- 機能性ディスペプシア
- 機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや胃もたれ、膨満感などのさまざまな症状が慢性的に続いているにも関わらず、内視鏡検査などを行ってもはっきりとした異常が見つからない病気です。決して珍しい病気ではなく、だれもがかかる可能性のある病気で、つらい症状により生活の質を大きく低下させてしまします。
胃内視鏡検査について
検査の流れ
検査前
症状や全身状態を把握させていただくために、検査に先立ち、外来受診をお願いします。受診時にご都合の良い日程をお伺いし、検査日時を決定いたします。
また、全身状態の把握や感染症の有無を確認するために血液検査を行いますが、検診結果等をお持ちの場合は省略することができます。
検査当日~検査終了まで
1食事制限
検査前日は夕食を午後9時までに済ませ、検査当日は朝食を摂らずにご来院ください。
検査当日は、水やお茶などの透明な飲み物はお摂りいただけます。
2検査前準備
着替えやすい楽な服装でお越しください。 検査前の準備のため、検査予約時間の15分前までに来院してください。
鎮静剤を使用いたしますので、乗り物を運転しての来院はご遠慮ください。
3前処置
胃の中をきれいにする薬を飲んでいただきます。
のどにスプレーの麻酔を行い、鎮静剤を点滴注射します。
4検査
検査時間は5分~10分程度です。内視鏡所見に応じて組織検査(生検)やピロリ菌検査を追加することがあります。
5検査終了後
リカバリールームでお休みいただき、お帰りの前に検査結果をご説明いたします。(組織検査を行った場合は、約2週間後に外来で結果をご説明いたします。)
検査費用
3割負担 | 1割負担 | |
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内視鏡検査(観察のみ) | ¥4,500~¥6,000 | ¥1,500~¥2,000 |
内視鏡検査+病理組織検査 | ¥9,000~¥10,500 | ¥3,000~¥3,500 |
※上記金額は、内視鏡検査・治療のみの金額です。
初再診料やその他の検査代(血液検査等)、薬品代は含まれていませんので、ご了承ください。あくまで概算の金額であり、使用する薬剤等により金額が前後することがございます。